泣いて綺麗になる美容法“涙活”秋の一冊~「容疑者Xの献身」~

ライフスタイル 2017.09.11

秋の読書で、少しの涙で心身ともにキレイに♪

涙活おすすめの秋の一冊「容疑者Xの献身」を読む女性

自ら涙を流すことで、脳をリラックスさせる“涙活(るいかつ)”は、1ヵ月に1度からできる、カンタン美容法なんです。
物語の世界に浸り、ほんの少し泣いて、心も体もデトックスさせましょう♪

今回は、秋の夜長におすすめしたい泣けるミステリーをご紹介します。

天才数学者VS天才物理学者の推理合戦が見もの!「容疑者Xの献身」

涙活おすすめの秋の一冊「容疑者Xの献身」の数学イメージ

東野圭吾の推理小説でも人気の高いガリレオシリーズのこの作品は、映画化もされました。

冴えない高校の数学教師である石神は、ガリレオシリーズの主人公でもある湯川の大学時代の友人。分野は違っているものの、お互いの才能を認め合う仲でもありました。
その石神のアパートの隣に住む母娘が、暴力を振るう元夫につきまとわれ殺してしまいます。茫然としている2人を助けたのが石神。彼は密かに思いを寄せていた花岡靖子とその娘が警察につかまらないよう、隠ぺい工作に協力します。

石神の論理的思考による綿密な指示により、第一容疑者の花岡靖子は警察の追及から逃れていきます。
捜査に疑問を覚えた草薙刑事は、友人である湯川に捜査協力を依頼。初めは傍観していた湯川は、石神が関わっていることに気づき、独自に捜査に乗り出していきます。

石神が大きな犠牲を払った、事件の真相とは?

涙活おすすめの秋の一冊「容疑者Xの献身」の数学者の献身イメージ

警察は花岡母娘の周辺を調べ始めますが、すべては石神による巧妙なトリックによる誤捜査。そんな中、湯川だけが真相に近づいていきます。そこで石神は最後まで取っておいた切り札を使うことに。自らを花岡靖子のストーカーに仕立て、殺人の罪をかぶって自首します。

犯人の自首を機に捜査は解決の方向へ進んでいきます。花岡靖子は「なぜ自分なんかのために、無関係の石神が身代わりにまでなってくれるのか」と苦悩。そして湯川によって、事件のすべての真相を知ります。
石神が身代わりになったことの裏に隠された事件の真相に、胸がしめつけられます。

すべての罪をかぶった石神は、留置所の中で「四色問題」を思い描きます。それは、「平面または球面上のどんな地図も四色で塗り分けられるかどうか」という数学界でも有名な問題で、「隣同士が同じ色になってはいけない」という条件つき。その「隣同士」とは正に、石神と花岡靖子のことを表しているのかもしれません。

容疑者・石神の“献身”に涙…

大きな犠牲を払った彼が望むのは、愛する花岡母娘の幸せな将来。でもそれは、事件の真相を知った花岡靖子自身によって失われてしまいます。石神が犯した本当の罪を知り、出頭してきた彼女は、石神に「私も償います」と泣き崩れます。それを聞いた石神は、叫び声をあげて泣き続けます。

石神の人生のすべてを捧げた“献身”に、涙が止まりません…。


吉田英史

早稲田大学大学院教育学研究科修了。老人ホーム、学校勤務を経て、感涙療法士として、医療や福祉、教育の現場あるいは、最近では自治体、企業等で涙活(るいかつ)を広め、患者や生徒、職員等の心の健康をサポートする。泣くことの美容効果にも注目し、女性向けの涙活イベントやテレビ、新聞、雑誌など多数メディアで活躍中。