泣いて綺麗になる“涙活”の一冊~ほどよくほっこり泣ける「ボク妻」~

ライフスタイル 2017.05.22

泣くと綺麗になれる“涙活(るいかつ)”って?

涙活にぴったりの本「ボクの妻と結婚してください」

大人になると、涙を流すことって少なくなりますよね。
20代や30代のころは、彼氏と別れ話をした時、仕事でミスをした時など、人前で泣くこともあったかもしれませんが、アラフォーの門をくぐったあたりから、涙と縁遠くなっていませんか?

特に人前では泣けません。なぜなら…化粧が崩れるから!
では夜中にひとり、部屋で泣くことは?これもNOです。少なくとも長時間は泣けません。なぜなら…目がパンパンに腫れてしまうから!

ここまでの涙は、理由があって流したもの。
涙の要因が外にあると、翌朝鏡を見るのが恐ろしい事態になってしまいますが、自ら涙を流す“涙活”は、実は美容にいいんです。

1か月に2分でOK!涙で心のデトックスを♪

涙を流して心も体もデトックスできる涙活

「感涙療法士」としてさまざまなメディアやイベントで活躍している吉田英史先生が提唱している“涙活”とは、1ヶ月たった2~3分だけでも、能動的に涙を流すことによって、心のデトックスができると言います。

涙を流すことによって、人間の自律神経は緊張や興奮を促す交感神経から、脳がリラックスした状態にある副交感神経が優位な状態へと切り替わることが医学的に分かってきているのだとか。

つまり、泣くことはストレス解消にとても有効な手段のひとつなんです。
そしてそれは、美容にも良いのです!

号泣ではなく、ほんの少しの“涙”が綺麗のポイントです。

最後にほろりと泣ける「ボク妻」がぴったり

涙活にぴったりの本「ボクの妻と結婚してください」で泣いてキレイになる女性

今回“涙活”におすすめしたいのが、「ボクの妻と結婚してください」。
原作が反響を呼んで、2度も映画化された作品です。

主人公の放送作家である夫が、余命半年を宣告され、最愛の妻のために結婚相手を探すというストーリーです。
これは泣かせる話だなと身構えてしまうと素直に泣けないので、ご注意ください。

実はこの話でほろっと泣けるシーンは夫が死ぬところじゃないの?と思いきや、ちょっと違うんです。

泣かせるはずのお話だけど、ちょっとコメディタッチで描かれているこの作品。
それもそのはず(?)、主人公の三村修治は、バラエティ番組の放送作家。世の中のあらゆることを「楽しい」に変換して数多くの番組を作ってきた修治は、自分の病気すら「楽しい」に変えようとある企画を思いつきます。
それが、妻には内緒で妻の結婚相手を探すこと。

一番身近で何でも知っているはずの妻の結婚相手を探すことは、なかなか難しく、何と結婚相談所に行くことに。そこで妻にぴったりの理想の相手を見つける修治。そしてその相手と妻を無事に結婚させるべく、奮闘する―。

常識で考えれば、病院に行って治療しようよ、と言いたくなりますが、これが放送作家としての主人公の見つけた最後の生き方であり、妻への最高の愛情表現なんですね。

夫のやさしい嘘に気付いた妻の決断に涙…

夫のやさしい嘘を、最初は憤りながらも受け入れた妻・彩子。
夫が選んだ男性と過ごして距離を縮めていきます。そして、遂に修治が病院のベッドから起きられないほどの状態になった時、離婚届に判を押します…

少しネタバレですが、夫の愛に満ちたやさしい嘘に対する、妻の応え方がまた素敵なんです。その小粋な演出に、ほろっとしてしまうんです。

こんな夫婦でありたいなと思って、家に帰ったら夫にやさしくなれちゃうかも?!

ちょっと目がうるっとして、号泣するほどではないかと思います。目がパンパンになるほど泣くこともなく、ほどよく涙が流せて後味はほっこり。
心が温まる作品で、“涙活”にはぴったりです。

ぜひ試してみてくださいね。

「ボクの妻と結婚してください。」
樋口卓治/著 講談社文庫


吉田英史

早稲田大学大学院教育学研究科修了。老人ホーム、学校勤務を経て、感涙療法士として、医療や福祉、教育の現場あるいは、最近では自治体、企業等で涙活(るいかつ)を広め、患者や生徒、職員等の心の健康をサポートする。泣くことの美容効果にも注目し、女性向けの涙活イベントやテレビ、新聞、雑誌など多数メディアで活躍中。