カラー剤のかぶれは怖い!ヘアカラーで美容師が気を付けるべきことvol2

ビューティ 2017.09.21

ヘアカラー剤で頭皮かぶれが大量発生?!

カラー剤のかぶれ_女性とヘアカラー

前回コラムでは、カラーリング剤のかぶれについてお話をしました。
今回は、お客様に大量に起きたかぶれについて、お話したいと思います。

それは、まだ私が技術者として働いていたころのこと。
前回コラムの「頭皮かぶれ」の経験から、カラーリング剤について勉強もし、少し自信をつけてきた時のことです。

植物由来の天然ヘアカラーでもかぶれる?

カラー剤のかぶれ_ヘアカラーする美容師の手

当時のヘアカラーは、通常のヘアカラーにヘアマニキュアくらいしかなく、 トリートメントカラーのボリサージュやカラートーニングが出ていた頃でした。
その時にあるディーラー様からおすすめされたのが、「傷まず、かぶれもない」という植物由来の天然のヘアカラーでした。

かぶれにこりていた私は「これは良い、かぶれない!」と思い、事もあろうにかぶれるお客様に「かぶれない全く新しい植物由来の天然ヘアカラーが出ました。ぜひご来店頂き、試して下さい」とわざわざ連絡までしてしまったのです。

連絡した6名の方、全員がその週の土曜日にいらっしゃいました。

もちろんパッチテストをさせて頂いたお客様もいますが、「面倒くさいから、今日やって」という方にはその場で施術しました。
すると、その夜にヘナカラーをした全員の方から「かぶれた!」という悪夢のような電話が…

かぶれの原因はヘナに含まれる「ジアミン」だった!

カラー剤のかぶれ_女性のキレイな髪

かぶれの原因は、カラー剤に含まれるジアミンでした。
ジアミンは酸化染料の俗称で、ほとんどのヘアカラー剤に含まれている成分です。

当時の私はジアミン入りのヘナがあることを知らなかったんです。

それから私は謝りにいったり、次の日に来られた方に何とか炎症を少なくする方法を探したり、てんやワンや。
そのあと調べまくって、やっとジアミン入りのヘナがあることを知りました。
なんとか皆さん事無きを得て、今も良いお客様となって来て頂いています。

この時に「無知は怖い」ということを改めて学びました。ディーラーさんやメーカーさんが悪いわけではなく、自分の無知がお客様に迷惑かけたのだと。

それ以来、とことんまで調べなければ気が済まなくなり、気がつけば「ヘアカラーのヲタク」と呼ばれるようになり、ついには自分でより安全でキレイなカラーリングができるカラー剤を研究・開発するまでになったのです。


古根川一弥

美容室scene complex(シーンコンプレックス)店長。サロンワークのかたわら、「美容師がもっと使いやすいもの、お客様の髪の負担を減らすもの」を追求して、独自に研究・検証を重ねるカラーの達人。ヘアカラーやパーマ剤、オリジナルのハケなどの開発、国内外での講習会など幅広く活躍する技術者。